藤井日達聖人の生涯
- 明治一八年 一八八五年 一歳
- 八月六日・熊本県阿蘇郡坂梨村字尾の花に生まれる 父・藤井十次郎 母・藤 井ミナの次男 幼名・芳雄
- 明治三三年 一九〇〇年 一六歳
- 三月・阿蘇中部高等小学校卒業
- 明治三六年 一九〇三年 一九歳
- 三月・大分県立臼杵農業学校卒業 四月・大分県北海部郡臼杵町・法音寺足立 . 日瑩上人の許で得度受戒
前列中央が 足立日瑩上人 後列中央が藤井日達上人
- 明治三七年 一九〇四年 二〇歳
- 九月・日蓮宗大学(現立正大学)に入学
- 明治四〇年 一九〇七年 二三歳
- 日蓮宗大学卒業 京都日蓮宗大本山頂妙寺に寄留 慈舟院日英上人の知遇を受ける。
頂妙寺 慈舟院日英上人
- 明治四二年 一九〇九年 二五歳
- 京都東山鹿ヶ谷私立宗教大学研究科(浄土宗大学院)修了天台三大部を勘息義成師に、唯識を大鹿愍成上人に、起信論・倶舎論を辻川善徴上人に師事し研鑽。十二月・大分県歩兵第七二連隊第一一中隊に一年志願兵として入隊
- 明治四三年 一九一〇年 二六歳
- 十一月・陸軍歩兵軍曹に任官
- 明治四四年 一九一一年 二七歳
- 三月・陸軍歩兵少尉に任官 満期退営 後 頂妙寺に寄留 四月・奈良法隆寺, 勧学院に入り法相倶舎論を佐伯定胤上人に師事研鑽
- 明治四五年 一九一二年 二八歳
- 四月・京都東寺真言宗連合大学に入り、真言教学を研鑽 明治天皇崩御を機とし、最初の焼身供養を行じ、三三歳より衆生教化を行じるという夢告を受ける。(以来 焼身供養は六編に及ぶ)
- 大正二年 一九一三年 二九歳
- 10月・滋賀県蒲生郡安土村・浄厳院にて法相唯識を大鹿愍成上人に師事研鑽
- 大正三年 一九一四年 三〇歳
- 七月・兵庫県三島郡豊川村・勝尾寺にて真言教学研鑽 八月・京都日蓮宗大本山妙顕寺河合日辰上人に随身、宗乗を承る。九月滋賀県堅田町春日山に「聞法教会所」開堂。十月・京都臨済宗大本山建仁寺僧堂に入り、禅教学を竹田黙雷禅師に師事研鑽
妙顕寺 河合日辰上人
建仁寺 竹田黙雷禅師
- 大正四年 一九一五年 三一歳
- 四月・岐阜県真庭郡木山村・木山寺にて華厳の章疏を七日間にわたり審詳。八月・京都法華寺、愛染寺、頂妙寺にて天台四教義を講義。九月・建仁寺僧堂に帰る。十月・滋賀県高島郡比良の八淵の滝にて七日間の断食行。堅田聞法教会所 にて行欲日浄師・丹波行足尼最初の弟子となり得度す。十月・再び大鹿愍成上人に成唯識論を研鑽
- 大正五年 一九一六年 三二歳
- 九月・奈良歩兵第五三連隊に招集、同月中に除隊。 堅田聞法教会所に帰山。天台止観、正觀章を研鑽 十一月・奈良県山辺郡丹波の桃尾の滝にて七日間断食行。満願日暁天、毒天の二鼓ここになり。撃鼓宣令・一天四海皆帰妙法の大願をたて、春日神社社頭にて初めて撃鼓唱題し法味を献ず。
- 大正六年 一九一七年 三三歳
- 一月・堅田聞法教会所にて解行成満の新春を迎え、大法宣布を熟慮す。同月五日法鼓を撃って堅田を出立、東京に入る。二月一日・身延山祖廟にて 撃鼓宣令、四海帰妙、広宣流布の誓願を表白。同月八日・皇居二重橋にて立正安国論要文を記した玄題旗を奉じ、国主諌暁、大法を奏進し、皇居一周撃鼓唱題、下種結縁の化他行七日間。東京神田末広町・野崎作次郎宅に掛錫。十月九日・大陸開教に出立のため福井市・妙長寺に掛錫中、慈母危篤の報に接し、朝鮮白馬に赴き悲母を見舞い、平癒っを祈りて後、金剛山を経て満州に入る。
- 大正七年 一九一八年 三四歳
- 十月二二日・遼陽に「日本山妙法寺」開創。
- 大正八年 一九一九年 三五歳
- 五月一一日・白馬にて慈父帰寂。法号・開権院日實信士。同月・大連市西王家屯道場開道。十二月・大連市向陽台道場開堂
- 大正九年 一九二〇年 三六歳
- 九月・沙河口道場開堂
- 大正一〇年 一九二一年 三七歳
- 七月・瓦房店道場開堂。八月・鞍道場開堂。
- 大正一一年 一九二二年 三十八歳
- 満州、支那巡錫
- 大正一二年 一九一三年 三九歳
- 七月・天津道場開堂。八月・北満ハルピン開教。九月・関東大震災の報を受け、十月・帰国、東京に入り焦土街頭祈念を行ずる。十一月・国内各地を巡錫、撃鼓唱題・立正安国の祈念行を行ず。
- 大正一三年 一九二四年 四〇歳
- 四月・静岡県富士郡元吉原村に内地最初の日本山妙法寺開創。悲母、行安院日蘇大法尼として得度受戒。五月・花屋敷道場開堂。七月・福岡県筑前道場開堂。
- 大正一四年 一九二五年 四一歳
- 春・奉天道場開堂。五月・熊本県花岡山行勝寺(現日本山妙法寺花岡山道場)開堂
- 大正一五年 一九二六年 四二歳
- 四月・静岡及び沼津両道場開堂。八月・神奈川県に葉山道場を開堂し、大正天皇病気平癒祈念行。十一月一三日、天皇崩御諫暁祈念中、葉山署に検束ある(第一次葉山法難)
- 昭和二年 一九二七年 四三歳
- 二月六日、大正天皇御大葬に撃鼓唱題せんとし、巣鴨署に三日間検束拘留。獄中にて引導文奉上(巣鴨法難)。四月・三鷹市牟礼道場開堂。九月・伊豆長岡道場開堂。十月・栃木県那須、静岡県御殿場に道場開堂。
- 昭和三年 一九二八年 四四歳
- 二月・熱海市錦ヶ浦、栃木県日光市、宮城県仙台に道場開道。三月二三日、今上天皇両陛下、葉山行幸ご奉迎のための祈念中、葉山署に検束。二四日、鎌倉署。二五日、藤沢署。二七日、鎌倉署と回さる(第二次葉山法難)。十月・宮崎県宮崎道場開道。十一月・大阪船場署に拘留(船場法難)。十二月・兵庫県尼崎道場開道。
- 昭和四年 一九二九年 四五歳
- 東京市に中野道場開堂。十月一三日、中野公会堂にて「立正安国論講讃」を獅子吼す。十二月・那須道場宝塔開眼。
- 昭和五年 一九三〇年 四六歳
- 二月三日より三日間、日本橋・白木屋前にて辻説法。同月二五日、悲母行阿院日蘇大法尼、熱海錦ヶ浦道場において遷化。八月二四日、西天開教に熱海を出発。八月二五日、身延山祖廟に西天開教の誓願を表白し、 悲母行阿院日蘇大法尼供養塔を開眼。九月一日、神戸より孤身法鼓を奉じ西天開教の壮途につく。四日、大連到着、満州各地を巡錫。十月天津に入り北、中支を巡錫。十二月・上海に宝塔建立。同月二七日、シンガポール。
- 昭和六年 一九三一年 四七歳
- 一月一六日、印度カルカッタに上陸。西天開教第一歩を印す。時、正に日蓮大聖人六五〇年遠忌。二月・仏跡巡礼開始。ラジギール、ボーダガヤ、サルナート、クシナガラ、を巡錫し、ラジギール仏教復興の誓願をたてる。
- 昭和七年 一九三二年 四八歳
- 五月・火葬場にボンベイ道場を開堂。十一月・仙台市原町道場開堂。(同年一月二四日、行上院日海師、上海街頭修行中法難に殉じ遷化)
- 昭和八年 一九三三年 四九歳
- 二月・スリーランカー、コロンナーワ道場開堂。スリーパーダ岩窟道場開堂。四月・舞鶴道場開堂。六月・満州国開原堂場開堂。八月二五日、ランカー、ギニガッテーナ寺N・ピヤラタナ上人より仏舎利を感得する。九月・台湾台北道場開堂。十月四日、インド、ワルダにおいてマハートマ・ガンヂィー・ジーと会見し日本仏法を伝授。引き続きセワァグラム・アシュラムに掛錫。以後、アシュラムの祈りの初めにお題目が轟く。満州チチハルに宝塔建立。十一月・カルカッタ道場宝土決定。十二月・カルカッタに掛錫。
マハトマ・ガンディー
- 昭和九年 一九三四年 五〇歳
- 二月・福井道場開堂。四月・カルカッタ道場地鎮祭。東京深川道場開堂。五月・ビルマ開教。十月・行阿院日蘇大法尼追悼道場が熱海曽我山山頂に開堂。
- 昭和一〇年 一九三五年 五一歳
- 二月・カルカッタ道場開堂。四月・香港道場開堂。十一月・阿蘇尾の花道場開堂。十二月・ボンベイ道場宝土地鎮祭。トタン小屋にて臘八接心行。
- 昭和一一年 一九三六年 五二歳
- 一月・ラジギール開教に着手。五月・満州国蓋平城道場開堂。八月・ラジギール道場開堂。
- 昭和一二年 一九三七年 五三歳
- 四月・別府市実相寺山道場開道。七月・満州国桂木斯道場開堂・九月・同国錦州道場開堂。
- 昭和一三年 一九三八年 五四歳
- 三月・戦争拡大を憂い、西天より帰国し、身延山祖廟参拝。六月・阿蘇道場に掛錫。八月・板垣征四郎陸相、米内光政海相に仏舎利を贈り、平和政策を進言。九月・新京の植田関東軍司令官、北京の寺内北支派遣軍総司令官、南京の畑中支派遣軍司令官に仏舎利を贈る。十一月・南京古林寺道場海堂。十二月・中支蕪湖道場開堂。
- 昭和一四年 一九三九年 五五歳
- 一月・上海より台北に渡る。武昌道場開堂。二月・台北の牛島台湾軍司令官、広東の磯谷南支派遣軍司令官に仏舎利を贈る。六榕の寺華塔の最上層に仏舎利奉安。広東道場開堂。三月・花岡山道場に帰山。四月・吉野山道場開堂。五月・近衛文麿公に仏舎利を贈る。十月二五日、恩師足立日瑩猊下遷化。那須に掛錫。
- 昭和15年 一九四〇年 五六歳
- 四月・橿原道場開堂。那須大宝塔開眼。六月・大連に赴き、南京を巡錫。満州国沙河口新道場、内蒙古張家口道場開堂。十一月・満州国安東道場開堂。十二月・張景恵満州国国務総理が発願主となり新京に仏舎利塔、万霊供養塔建立の準備開始。
- 昭和十六年 一九四一年 五七歳
- 一月・新京仏舎利塔、万霊供養塔建立奉賛会発足。四月・姫路道場開堂。五月・新京南湖畔仏光領で仏舎利塔定礎式を行なう。九月・安東協和会館にて立正安国論の四経の明文を獅子吼す。後・京城経由帰国。「天鼓」発禁。
- 昭和一七年 一九四二年 五八歳
- 三月・伊豆長岡道場にて、惟神思想の誤りを糺し、法華経の使命観を解く「習学会」を行なう。四月・参謀本部の要請に応じ、赤坂山王ホテルにてインド工作担当の岩畔豪雄大佐を折伏。十二月・満州国新京万霊供養塔落慶。東京・渋谷道場開堂。
- 昭和一八年 一九四三年 五九歳
- 十一月・阿蘇道場開堂。この年、香港仏舎利塔宝土地鎮祭。
- 昭和一九年 一九四四年 六十歳
- 十月・南京紫金山の革命烈士記念塔に仏舎利奉安。昭和一七年より一九年の間、国内及びアジア各地を巡錫し、戦争早期終結、平和促進を祈り、友邦との間の恩憎を解脱せしめんため強諫直諫し、撃鼓宣令。一九年には身延山奥の院にて長期断食行を行い、戦争終結を祈願する。
- 昭和二十年 一九四五年 六十一歳
- 四月・北京玉泉山宝塔の仏舎利を王揖唐委員長に付属す。7月・朝鮮鉄原子にて米軍機の機銃操射により眉間に被弾。八月十五日、朝鮮金剛山道場にて敗戦亡国を迎える。九月四日・帰国。阿蘇山に入山。平和日本再建祈念行を行ず。十二月八日・花岡山に平和日本の象徴たる仏舎利塔建立を発願。
- 昭和二十一年 一九四六年 六二歳
- 四月・法華経及び十七条憲法を中心に鎮護国家の正法「日本の仏法」を竹田宮に進講。十二月・「天鼓」復刊される。
- 昭和二十二年 一九四七年 六十三歳
- 一月・佐賀市公会堂にて、戦犯処刑に関しマッカーサー元帥を聖書の明文をもって折伏。三月・中山妙宗より大僧正の僧階授与さる。四月・清澄山旭が森道場開堂。五月・松本市里山辺道場開堂。九月・花岡山仏舎利塔宝土地鎮祭。十月・日本橋道場開堂。十一月・阿蘇、山鹿の宝塔開眼。
- 昭和二十四年 一九四八年 六十四歳
- 一月三十日、デリーにてマハトマ・ガンヂー殉難。二月・熱海仏舎利塔宝土地鎮祭。四月・北京において深沢行世師を通じ、蒋介石総統に仏舎利を贈る。五月・秋田県奥羽道場開堂。
- 昭和二十四年 一九四九年 六十五歳
- 一月・佐賀道場、豊前市八屋道場、大分県下ノ江道場開堂。その後阿蘇及び花岡山道場に卦錫。花岡山宝土を自ら鍬を取って整地に励む。
- 昭和二十五年 一九五〇年 六十六歳
- 国内各地を巡錫。平和日本の再建を説き、平和憲法の非武装・不殺生の精神を顕揚。各地に仏舎利塔建立を慫慂。三月・潮来・博多箱崎・八代・川尻の各道場開堂。五月・新潟道場開堂。新潟市公会堂にて平和理念を獅子吼。七月・旭川にて日蓮宗布教師のために「第三次世界大戦」と題し説法。八月・釧路にて六十六歳の誕生会。十月・東京馬込道場、横浜市鶴見道場開堂。十一月・横浜市戸ヶ谷道場開堂。釧路市署にて「平和国家建設」を説法。
- 昭和二十六年 一九五一年 六十七歳
- 一月・神戸市大倉山仏教会館にて「第三次世界大戦」の危機を説く。大阪弁護士会館にて「我此土安穏」と題し説法。宗教者を糾合し平和憲法擁護の署名運動を起す。四月・臼杵紫雲山満月寺復興開堂。福井市足羽山仏舎利塔宝土地鎮祭。美浜道場開堂。五月・長野道場開堂。七月・秋田道場開堂。九月・インド、ビルラ財閥より聖象が花岡山におくられる。十月・分裂後の社会党左派の鈴木茂三朗氏を教導。朝鮮戦争に対し、新橋駅前広場にて三日間の断食平和祈念。アメリカ合衆国との講和に安保条約が含まれていることから平和運動を興す。
- 昭和二十七年 一九五二年 六十八歳
- 四月・千葉県清澄道場にて日蓮大聖人開宗七百年法要。五月・半蔵門道場にてメーデー平和祈念断食。六月・釧路仏舎利塔宝土地鎮祭。七月・小樽道場開堂。
- 昭和二十八年 一九五三年 六十九歳
- 一月・熊本市街頭にて断食平和祈念。綾部、舞鶴両市にて説法。七月・インド首相ジャワハルラール・ネルーより仏舎利10粒感得。
- 昭和二十九年 一九五四年 七十歳
- 三月・「世界平和者東京会議」を開催。同会議にてビキニ環礁水爆実験抗議の{東京アピール}を宣言。四月八日、平和日本第一塔、花岡山仏舎利塔落慶。その後「第2回世界平和者日本会議」を開催。八月六日、伊豆長岡・山田屋にて古希誕生会。十月・神戸道場開堂。十一月・建仁寺竹田益州禅師と共にスリランカー、インドに巡錫。
- 昭和三十年 一九五五年 七十一歳
- 二月・ラジギ―ル道場に挂錫。三月・帰国。六月・福井道場開堂。八月・第一回原水爆禁止世界大会に参加。九月・花岡山新本堂落慶。
- 昭和三十一年 一九五六年 七十二歳
- 二月・インド政府主催の「佛紀二五〇〇年祭」に参列し、インド大統領ラジェンドラ・プラサード閣下に日蓮大聖人ご真筆大曼荼羅を贈る。ボンベイ道場開堂。ジャワハルラール・ネルー首相の指名により「ラジギール復興委員会」委員となる。十月・砂川闘争にて小此木行治師法難。十一月・「 佛紀二五〇〇年祭仏教徒大会」参加のためネパール、カトマンズに赴く。
- 昭和三十二年 一九五七年 七十三歳
- 一月・スリランカー国主催「佛紀二五〇〇年祭」に列席。二月・ラジギール・多宝山仏舎利塔宝土地鎮祭。三月・帰国。六月・コロンボの「世界平和大会」に参加。その後中国各地巡錫。七月・帰国。八月・甲府愛宕山仏舎利塔宝土地鎮祭。十月・東京にてネルー首相と会見。首相、東京仏舎利塔礎石に染筆。
- 昭和三十三年 一九五八年 七十四歳
- 三月・熊本県本渡市公会堂にて「世界平和と宗教」と題し説法。五月・舞鶴新道場開堂。七月・吉原市にサルボダヤ妙法塾開塾。八月・岐阜県飛騨坂上仏舎利塔宝土地鎮祭。九月・塩釜道場、東京多摩道場開堂。寝屋川市大八園仏 舎利塔宝土地鎮祭及び道場開堂。十月・社団法人日印サルボダヤ友好会を設立、 初代会長となる。砂川玄題宝塔開眼。
- 昭和三十四年 一九五九年 七十五歳
- 四月「釈尊二五〇〇年祭典」(京都)参列。六月・「広島向け五〇〇〇Km平和行進」東京・新潟より出発。八月・広島旧本堂落慶。釧路仏舎利塔、札幌仏舎利塔落慶。九月・日光道場、塩原道場開堂。
- 昭和三十五年 一九六〇年 七十六歳
- 四月・姫路仏舎利塔落慶。五月・日蓮大聖人様伊豆法難七百周年法要。六月・阿蘇仙酔峡仏舎利塔宝土地鎮祭。八月・西天開教三〇周年を身延山祖廟に奉告。御殿場富士仏舎利塔宝土地鎮祭。九月・大阪道場開堂。十月・石川県鶴来仏舎利塔宝土地鎮祭。
- 昭和三十六年 一九六一年 七十七歳
- 二月・鎌倉山道場開堂。熱海仏舎利塔落慶。「不殺生戒」を日本テレビで放映。三月・九段道場開堂。東京・共立講堂において、七面山仏舎利塔建立のための仏舎利を、身延山法主藤井日静猊下に付属す。千葉県上総道場開堂。七月・第一回「世界宗教者平和会議」(京都)に参加。八月・飛騨坂上仏舎利塔落慶。東京台東文化会館にて喜寿誕生会。九月・仙酔狭道場道場開堂。十月・豊橋道場開堂。吉原にサルボダヤ新塾落成。
- 昭和三十七年 一九六二年 七十八歳
- 一月・日印サルボダヤ友好会機関紙「サルボダヤ」発刊。二月・行阿院日蘇大法尼三十三回忌法要を熱海仏舎利塔道場で厳修。「広島ーアウシュビッツ平和行進」出発。六月・ニューデリーの「核武装反対会議」に参加。ラージギル仏舎利塔建立に関し、ネルー首相に協力を要請する。八月・岐阜道場開堂。坂上仏舎利塔落慶。十月・若松仏舎利塔落慶。
- 昭和三十八年 一九六三年 七十九歳
- 二月・中印国境前線を巡錫し、ネルー首相に中印不戦を説く。五月・ソビエト連邦巡錫。六月・中国を巡錫。八月・広島・長崎平和集会参加。九月・新津道場開堂。十月・寝川大八園仏舎利塔落慶。国府台新道場開堂。十一月・熊本県より近代文化功労賞を受賞。
藤井日達聖人の生涯(その2)
- 昭和三十九年 一九六四年 八十歳
- 五月二十七日、ジャワハイラール・ネルー首相逝去。六月・中国北京・西山仏舎利塔落慶。七月・御殿場仏舎利塔落慶。第2回世界宗教者平和会議開催。京都にて八十歳誕生会。八月・伏木・青森c落慶。釧路道場開堂。九月・宇都宮仏舎利塔落慶。十二月・インド巡錫。
- 昭和四十年 一九六五年 八十一歳
- ラージギル多宝山仏舎利塔定礎式。五月・富士宮道場開堂。六月・川崎道場開堂。三里塚芝山連合空港反対同盟結成。八月・原爆被災二十周年法要。
- 昭和四一年 一九六六年 八二歳
- スリランカー独立記念祭に参列。三月・「三・一ビキニデー」静岡大会に参加。百里原道場開堂。八月・神戸インド人クラブにて、ラージギル・リフト贈呈式。広島仏舎利塔落慶。十月・「ベトナム反戦統一大会」に参列。11月・第3回「憲法擁護国民連合全国大会」(京都)にて「日本国憲法」と題し説法。
- 昭和四二年 一九六七年 八三歳
- 四月・美浜及清澄山仏舎利塔地鎮祭。五月・新津、小諸仏舎利塔落慶。六月・東京中央大学講堂にて「ベトナムは必ず勝利する」と題し説法。八月・阿蘇仙酔狭仏舎利塔落慶。九月・秋田仏舎利塔落慶。
- 昭和四十三年 一九六八年 八十四歳
- 一月・ニューデリー「国際宗教者会議」に参加。二月・沖縄祖国復帰大会に参加。五月・ホノルル仏舎利塔落慶。アメリカ合衆国巡錫。七月・三里塚平和行進の先頭に立つ。九月・北見仏舎利塔宝土地鎮祭。十月・東京山手教会の「宗教者平和日本大会」に参加。奥多摩仏舎利塔宝土地鎮祭。国際反戦集会参加。
- 昭和四十四年 一九六九年 八十五歳
- 一月・佐世保原潜入港阻止集会参加。四月・清澄山仏舎利塔落慶。五月・砂川玄題宝塔開眼。七月・三里塚、若狭仏舎利塔落慶。八月・西天開教四十周年記念法要(熱海)。十月・ラージギル多宝山仏舎利塔落慶し、西天開教の本願成満する。仏舎利塔落慶を祝し、マハトマ・ガンディー後継者ヴィノバ・バーベーは、ラージギルにおいて「サルボダヤ世界大会」を開催。十二月・オリッサ州カリンガ開教に着手。
- 昭和四十五年 一九七〇年 八十六歳
- 三月・ビキニ被災十六周年久保山氏墓前祭に参加。七月・カナダ仏舎利塔落慶。八月・大牟田、日向・長崎仏舎利塔落慶。九月・日蓮大聖人様龍の口法難七百年法要。龍の口仏舎利塔落慶。十月・豊橋仏舎利塔落慶。
- 昭和四十六年 一九七一年 八十七歳
- 一月・ラージギル挂錫。二月・日蓮大聖人生誕七五〇年祭法要。四月・清澄山道場にてブラジルへ仏舎利付属式。五月・臼杵市法音寺にて恩師瑞祥院日瑩猊下三十三回忌法要。沖縄巡錫。沖縄仏舎利塔宝土地鎮祭。嘉手納道場、伊江島団結道場開堂。佐渡の一の谷仏舎利塔宝土地鎮祭。六月・インド巡錫。八月・カリンガ新仏殿開堂。同新仏殿にて八十七歳誕生会。
- 昭和四十七年 一九七二年 八十八歳
- 二月・カルカッタにおける「聖宗教者会議」に参加。三月・バングラ・デーシュか国A・Sチョードリー大統領とダッカで会見。四月・スリーランカーにおける第2回「アジア仏教徒会議」に参加。五月・ソビエト連邦およびモンゴル巡錫。七月・東京にて「インドシナの平和と正義のための宗教者世界集会」を開催。八月・ホテル・パシフックにて米寿誕生会。奥多摩、豊前、本渡、山鹿、宮崎、甲府の各仏舎利塔落慶。九月・ 三里塚平和塔遷座式。十月・小湊仏舎利塔落慶。11月・インド第2塔オリッサ州カリンガ仏舎利塔落慶。ダイジリン道場開堂及び仏舎利塔宝土地鎮祭。十二月・ネパール巡錫。ルンビニー復興のため国王に謁見。
- 昭和四十八年 一九七三年 八十九歳
- 二月・パトナ及びルンビニー仏舎利塔宝土地鎮祭。三月・カトマンズ小宝塔落慶。八月・ネパール・カトマンズに於いて八十九歳誕生会。
- 昭和四十九年 一九七四年 九十歳
- 一月・ネパール・ポカラ挂錫。インド独立記念式典に参列(ニューデリー)。二月・インド、ナーランダ大学より最高名誉学位「ヴィディア・ワリディー」授与さる。三月・日本仏教伝道協会より「仏教功労賞」受賞。阿蘇・坂梨小学校百年祭に参列。四月・臼杵仏舎利塔落慶。五月・NHKテレビにて「海外伝道50年」を説法。仙台仏舎利塔及び千歳仏舎利塔落慶。六月・米国ワシントン道場開堂。ホワイトハウス前にてインドシナの戦争終結。世界平和を市民と共に祈念。七月・佐渡一ノ谷仏舎利塔落慶。八月六日、西天開教第三塔のネパール・ポカラ仏舎利塔が建立途中に政府により破壊さる(ネパール法難)。九月・金沢仏舎利塔落慶。11月・ニューデリーの第三回「アジア仏教徒平和会議」の参加。
- 昭和五十年 一九七五年 九十一歳
- 一月・インド巡錫。四月・スリーランカー巡錫。スリーパーダ仏舎利塔宝土決定。五月・フランス・パリ道場開堂。八月・「被爆三十周年広島国際ホーラム」代表として参加。九月・掛川仏舎利塔落慶。十二月・ニューヨークにて日本国民を代表してワルトハイム国連事務総長に核兵器完全禁止・廃絶を要請。
- 昭和五十一年 一九七六年 九十二歳
- 一月・「軍縮と社会正義のための米大陸横断平和行進団」を結成。二月二十五日・スリーランカー、J/Rギャヤワルダナ大統領臨席で仏舎利塔落慶。スリーパーダ仏舎利塔定礎式。三月・吉野山仏舎利塔落慶。四月・由比仏舎利塔落慶。七月・東京にて、第四回「アジア仏教徒会議」開催。ホテル・パシヒックにて九十二歳誕生会。八月・広島・長崎「原水爆禁止世界大会」に参加。諫早道場開堂。十月・米大陸横断平和行進団をワシントンに集結させ、ホワイト・ハウスに世界平和を説く。11月・欧州巡錫後にスリーパーダに挂錫。
- 昭和五十二年 一九七七年 九十三歳
- 二月・日本の平和運動統一のアピールを行う。スリーパーダ道場開堂。三月・ランカーより帰国。五月・東京広島間「国民平和大行進団」結成。その先頭を進む。六月・日本原水爆禁止運動統一に尽力。モスクワにて「宗教活動者世界会議」に参加。モスコワ仏舎利塔建立を提唱し。ソビエト連邦の軍縮を要請。八月・「国際平和会議」に参加。高森仏舎利塔落慶。九月・スリーパーダに挂錫。
- 昭和五十三年 一九七八年 九十四歳
- 二月二十五日、スリーパーダ仏舎利塔落慶。四月・ランカーより帰国。五月・NHKテレビにて「日本の仏法」と題し説法。アメリカ合衆国巡錫。ニューヨーク、新自由ユダヤ教会にての「生存への祈りの集会」に参加。ワルトハイム国連事務総長に核兵器廃絶要請の署名簿を提出。六月・ロサンゼルス道場開堂。「ザ・ロンゲスト・ウォーク」代表者デニス・J・バンクらと会見。七月・帰国。八月・ 原水爆禁止平和大会に参加。九月・ 北海道千歳仏舎利塔落慶。英国ミルトン・ケインズ挂錫後スリーパーダに挂錫。十月・インド巡錫。ラージギル新仏殿開堂。十二月・スリーパーダに挂錫。
- 昭和五十四年 一九七九年 九十五歳
- 一月・インド政府より「ネルー国際理解賞」受賞。三月・竹林精舎宝土地鎮祭。四月・悲母行阿院日蘇大法尼五十回忌法要。宝塚仏舎利塔落慶。五月・佐渡仏舎利塔宝土地鎮祭。金沢道場開堂。平和行進出発に参加。岐阜仏舎利塔落慶。六月・ソビエト連邦ウランバートル「アジア仏教徒平和会議第5回総会」に出席。七月・原水爆禁止世界大会国際会議に参加。八月・竹田、福岡、原鶴仏舎利塔宝土地鎮祭。熱海道場にて西天開教五十周年法要。九月・インド挂錫。三田道場開堂。十月・インド多宝山新仏殿入佛式。インドより欧州巡錫。
- 昭和五十五年 一九八〇年 九十六歳
- 一月・ジャイナ教全インド代表者集会に参列。ナーランダ大学「世界仏教学者大集会」参加。スリーランカー巡錫。二月・ランカー、ラトナフラ仏教協会設立の「藤井日達上人仏教教育奨学制度」発足式に参列。三月・帰国。四月・清澄根本道場開堂。世界平和大行進清澄出発。七月・ホテル・パシフィックにて九十六歳誕生会。八月・広島道場開堂。大村仏舎利塔宝土地鎮祭。九月・英国挂錫。欧州第一塔ミルトン・ケインズ仏舎利塔落慶。ロンドンにて「国際仏教僧伽結集大会」参加。十月・米国巡錫。11月・帰国
- 清澄根本道場開堂。世界平和大行進清澄出発。七月・ホテル・パシフィックにて九十六歳誕生会。八月・広島道場開堂。大村仏舎利塔宝土地鎮祭。九月・英国挂錫。欧州第一塔ミルトン・ケインズ仏舎利塔落慶。ロンドンにて「国際仏教僧伽結集大会」参加。十月・米国巡錫。11月・帰国
- 昭和五十六年 一九八一年 九十七歳
- 一月・インド巡錫。二月・スリーパーダ道場入佛式。ネパール巡錫。三月・帰国。四月・「軍備撤廃・核兵器廃絶を目指す世界宗教者集会」を新宿・プラザホテルで開催。田子浦仏舎利塔落慶。東京・多摩道場本堂開堂。日連大聖人七百年遠忌法要(清澄根本道場)世界大平和大行進「その時が来た」結成。五月・佐渡仏舎利塔落慶。聖祖七百年遠忌報恩全国縦断唱題行行脚隊池上結集に際し、朗峰会館にて獅子吼。八月・多摩本堂にて九十七歳誕生会。原水爆禁止世界大会参加。山鹿道場開堂。阿蘇誕生寺宝土地鎮祭。天草仏舎利塔落慶。臼杵道場開堂。九月・英国挂錫。ミルトン・ケインズ新道場宝土地鎮祭。十月・シアトル、グランド・ゼロ仏舎利塔宝土地鎮祭。竹林精舎仏殿落慶。11月・帰国
- 昭和五十七年 一九八二年 九十八歳
- 一月・国内道場挂錫。二月・スリーランカー巡錫。バンダラウェラ仏舎利塔落慶。三月・ランカーより帰国。「核兵器廃絶への平和アピール三・二一ヒロシマ行動」に参加。合衆国ワシントン州キッフサップ郡役所より仏舎利塔建立中止命令。四月・多摩仏舎利塔宝土地鎮祭。「清澄ー東京-広島平和大行進」清澄出発。五月・新潟公会堂にて説法。新潟道場開堂。東京・代々木公園にて「八十二年・平和のための東京行動」にて獅子吼。グランド・ゼロ道場放火全焼す(シアトル法難)六月・ニューヨーク挂錫。国連前にて三日間断食御祈念。リバーサイト教会にて世界平和行進団総結集会。ニューヨーク・セントラルパーク百万人大集会に参加。グランド・ゼロ宝土にて抗議集会参列。シアトル道場開堂。七月・ロスアンゼルスより帰国。八月・日本教育会館における「原水爆禁止・八二世界大会国際会議」に参加。多摩道場にて九十八歳誕生会。九月・オーストリア、フィンランド、ドイツ、英国巡錫。十月・インド巡錫。ナーランダ道場開堂。十二月・帰国。清澄挂錫。
ニューヨーク・セントラルパーク百万人大集会に参加。
- 昭和五十八年 一九八三年 九十九歳
- 一月・多摩、大阪、熱海挂錫。二月・ スリーランカー巡錫ワラパネ仏舎利塔落慶。スリーパーダ玄題宝塔開眼。四月・帰国。五月・多摩仏舎利塔落慶。平和行進団東京集会参加。六月・奥多摩道場地鎮祭。英国挂錫。七月・ミルトン・ケインズ新仏殿地鎮祭。大ロンドン仏舎利塔宝土決定。帰国。多摩本堂にて白寿誕生会。八月・舞鶴仏舎利塔落慶。九月・オーストリア挂錫。ウィーン仏舎利塔落慶。十月・ロンドン仏舎利塔地鎮祭。合衆国ボストンに挂錫。レベレット仏舎利塔地鎮祭。ボンベイに挂錫。日印協会主催「白寿誕生会」。ボンベイ玄題宝塔開眼。ラージギルに挂2錫。バイシャリー仏舎利塔宝土地鎮祭。ダージリンにて白寿誕生会。11月・ワルダ・セヴァーグラムにて全インド・サルボダヤ大会にて獅子吼す。パウナール、ヴィディヤ・マンデルにおけるヴィノバ・バーベー一周忌法要参列。バーベー供養塔開眼。ワルダ仏舎利塔宝土地鎮祭。帰国。
- 十二月・清澄根本道場に挂錫。最後の臘八接心行。
- 昭和五十八年 一九八四年 百歳
- 元旦・清澄根本道場。十日多摩本堂。十四日、大阪道場。十八日、熱海道場。十九日、発病臥床。四月・回復。五月・法華会記念行事、ホテル・オークラにて「三大秘法正義・本尊論」説法。熱海挂錫。六月・身延山に仏舎利二粒を付属す。七月・写真展「マハトマ・ガンディー非暴力・二十一世紀への提言」閉会式参列。ホテル・パシフィツクにて上寿誕生会。熱海に挂錫。九月・朝日新聞記者取材。十月・九段道場に挂錫。立正大学礼拝堂にて「三大秘法正義・築壇地獄論」説法。池上本門寺お会式参拝。多摩道場挂錫。二十八日・ランカー・ジャフナ開教の横塚信行師法難遷化。熱海道場に挂錫。十一月・NHKテレビ取材。十二月・皇太子殿下に「 三大秘法正義」を献上。
- 昭和六十年 一九八五年 百一歳
- 元旦、熱海道場。三日、新年会。七日、病状悪化。九日午前三時九分、日本山妙法寺熱海道場にて遷化。
南無妙法連華経 南無妙法連華経 南無妙法連華経 合掌三拝