日蓮大聖人様の三大秘法のご法門

日蓮大聖人様の三大秘法のご法門
懺悔滅罪の戒法、そこが戒壇でありますそしてお題目修行のみ。ただいま朝のお勤めでしたが、お題目を唱えてお経も上げれば良いのですけれども、ご妙判だけを上げました。法華経を読むということは日蓮大聖人様の宗旨ではありません。天台宗比叡山の教えであります。
天台宗からこの法華経読誦の法は広まりました。
けれども今は法華経一部八巻を読んでみたところで、それがどうしてこの世を利益しますか。誰がこれを聞きますか。皆の理解がない。我がものとならない宗教はやがてすたれます。比叡山の法華経読誦の行法は、今どこにも行われておりません。これを世界に行なおうとすることは迷いであります。時代が違う。法華経が悪くなったのではない。時代が法華経と離れた。離れた時代を救うに「南無妙法蓮華経」とこの一言の要法が末法に現れました。
これが日本の仏法であります。
この「南無妙法蓮華経」より他に法華経を読誦したりする、それは日蓮大聖人様の宗旨からはずれます。
現代、法華経読誦のお寺が日蓮宗の中にもあります。この度、九州の原鶴というところに宝塔を建てますが、その近辺に本仏寺という本山格のお寺があり、そこの御坊様たちは法華経を読んでいる。悪いことではありません。良いことでありますが、お題目ではありません。そこに何の仏事も起こりません。
日本山は何のお経も読みませんけれども、宝塔建立という大仏事を起こしました。法華経を読んでいては、何の仏事も起こらない。
今の時代を救う法ではない。だだ一つの言葉「南無妙法蓮華経」が現代を救う教えであります。
三大秘法の中のお題目とは、それであります。「日蓮一人、南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経と声も惜しまず唱ふるなり」(報恩鈔)
これが日蓮大聖人様の三大秘法のご法門であります。  
  (1979年9月28日)


名も知らぬ花

タイトルとURLをコピーしました