建立浄土大指導原理

【昭和十四年五月九日、東京】
総じて仏教は個人の安心立命、国家の安穏を律するを本意と致し候。
若し仏教の興隆に依りて真実に国土の安穏を将来せしむるならば、佳し、徒に煩瑣なる律文を以って一切を律し、所詮非制を制して民の赴かしむる所を誤らば、排す可く候、
高祖大聖人の出世の本懐又是を出でず。国土衆生世間の恩を報ぜんとして、立正安国を一生丹心の大誓願として、数々見擯出の危にあい給う。
立正安国の四文字は、但なる閑文字に非ず、実に三世を貫き横に十方国土の建立浄土大指導原理にて御座候。

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