命の有るものを殺すな

命の有るものを殺すな

ノーベルは、破壊の為の爆発物を発明した。其れが今日の災いに成った。

レーニンが暴力革命を肯定した。其れは今日の資本主義との対決に成った。

人類は、此の為に亡びて行く。暴力を採用すれば、そこへ行ってしまう。人類に暴力を否定する力を与えて下さるものが、正しい宗教で、今や宗教の力なくしては、人類は滅亡する所へ来て居る。科学の力は、どこまで発達したって、滅亡を急ぐだけの事なのに、未だに化学しか信じない人類は、自分で滅亡する。それが新時代、こいつは悪魔の託宣である。

人類は生き残る。鳥も獣も、保護鳥だけではない。皆、自然に生き残らせねばならない。仏様が不殺生戒を定められた。「命の有るものを殺すな」これより高い人生生活の基本は無い。ここを脱線した事は、科学文明の誤りである。

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(昭和五十三年十二月四日 仏足山道場)

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