臘八修行

断食 昭和八年十二月十四日
断食修行一七日間をワルダの塾にてつとめ候、御修行中は特にガンディー翁のお居間を空けて御修行に便せしめくれ候。さすがに断食修行にかけては大英帝国の措置をすら、しどろもどろにうろたえしめたるガンディー翁の一門の人達なれば、其の手当ても其の苦痛も其の功徳も、熟知せられたることとて大層親切にお世話をしてくれ候。拙子もいつも臘八修行も勇み喜ぶ御修行ながら、今年は猶一層広大な歓喜と希望と安楽とに充足せられ候。

タイトルとURLをコピーしました