インド国ニューデリーのラージガート仏舎利塔地鎮祭
私の一代の仕事はインドに仏法を復興する、という誓願に尽きるようであります。
これは日蓮大聖人様の「日本の仏法、月氏へ返るべき瑞相なり」(諫暁八幡鈔)のご誓願でありました。大聖人様ご入滅から今日、実に七百年をへだてました。
七百年間、日蓮大聖人様のこのご誓願は空言になって実現しておりません。
七百年後の今日、ようやくそれが実現しました。その時に私は生まれ合わせて、このご誓願を拝み、自分の誓願として「西天開教」という名のもとに一生をインドの仏事に捧げました。
今日行きますところはニューデリーのラージガートと申します。ここには独立インドを最近造り上げましたマハトマ・ガンジー翁、ネルージー、これらの人々のお墓があり、その傍に仏舎利塔を建てたいというお話が前首相のデサイ氏に受け入れられ、いよいよこの10月2日のガンディー翁の誕生日に地鎮祭を行う予定でありました。
しかし、この方は7月15日に首相の座を下り、チャラン・シン氏が首相になりました。
別にこの方もこの事に反対ではないのですが、事務的な手続きがそこまで進まなかった
ようです。けれどもすでに宝土は決まっております。
この10月2日にはラージガートに大統領も首相もみな集まり、生誕祭の式典を催します。
この式典の主催はインド政府ですが。「南無妙法蓮華経」の唱えの言葉から始まっります。
そこで私の出発に前後して日本から巡拝団が参りますが、これに参列いたします。
その後、地鎮祭とは言えませんが予定地を拝んできます。これがデリーの仕事であります。
相手がインドの政府でありますので、こちらの思うようにばかりもいきません。時が来るのを
またねばなりません。 (1979年9月28日)
ニューデリーの仏舎利塔