迎春

人間は人間を殺さんが為に生まれ足る者ではない、柔和なる其の身体と優美なる其の言語とは、衣冠装束や糸竹管弦も亦、相応する所の其の生活を見よ。生れ乍らにして、母を慕い、少年にして遊戯を好み、青年にして結婚し老いて児孫を愛撫する、一生涯は平和の生活を求めて已まざる姿である。平和の生活は人間の本性である。
人々は闇の深きを恐るるな、そはやがて夜の明けんとする前兆である。人々よ年の暮れるを悲しむな、長閑な春の日はもはや門口に訪れた、夜は明けた、年は改まった、春は来た、我々は広野に若草の如く柔軟に梢にさえぐ小鳥の如く、朗らかに平和の祈り希望の歌を大音声に金剛明鼓の鼓を撃って歌いましょう。南無妙法蓮華経
自衛隊の敵は何処にあるか、自衛隊の敵は平和にある。平和が定着すれば自衛隊の存在は無くなる、日本の平和、この基礎になった平和憲法これが自衛隊の敵となる、そのため、この憲法を壊さねばならない、そうしないと自衛隊が思う様に働けない、自衛隊の敵は日本の憲法、日本の平和。
【年頭法話】 昭和二十八年一月六日

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